일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

それは、この銚子の浜のうちの「クロバエ」という浦へ、先年、ある国の密猟船が吹きつけられて来て、そのなかの一隻が破壊して、海の中へ沈んでしまった。乗組は、ほとんど仲間の船に救助されたが、船のみは如何ともすることができず、完全にあの海の中に沈んでいる――それは二本マストの帆船ではあるが、サヴァンナ式の補助機関がついていた。それがそのままそっくり、銚子の浦のクロバエの海に沈んでいる――ということを、マドロス君が、駒井に向って、偶然に語り出でたのです。

その某国というのはどこか知らないが、多分オロシャではないかと思われる。

そうして、このことを語り出でたマドロス君の言い分が、でたらめのホラでないことは、その言語挙動の着実が証明する。

おそらく、この先生も、当時その密猟船のうちの一つに乗っていて、親しく遭難の一人であったのか、そうでなければ他船にいて、実際、その船の沈むまでを見ていたものとしか思われないくらいの話ぶりでありました。

さほどの船を沈めっぱなしで、音沙汰もなく行ってしまったのは、彼等密猟船自身の、疵持つ脛であろう。

これを聞くと駒井は、天の与えの如き感興に駆られてしまいました。