후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
そのところはまさに長浜の市街地であります。市街地であればこそ、他の山村水廓とはひときわ目立って火影の赤々と輝くのは当然ではあるが、それにしても、今晩のは明る過ぎる。もし、もの日か祭礼かであるならば、それに準じての物音がここまでも賑やかに響いて来てよい道理ではあるが、そういうもののけはいは少しも無くて、静寂の町々辻々に篝火だけがかくも夥しく焚きなされているということは、事それが、どうしても何かの非常時を示していないことはない。
今晩、何かあの長浜の町に於て、特に非常警戒すべき出来事か、或いはその暗示。
突立った物影は、一心にその町一杯の火の光を見詰めたまま、容易に動こうとはしませんでした。かくばかり熱心に長浜の市街地方面をのみ凝視しているところを以て見れば、その目指すところの目的は、あの長浜の町の辻にあるらしい。
つまり、上平館の一間からこの遊魂は、長浜の人里を慕うて下りて行かんとしてここまで漂うて来て、ここで暫く待機の姿勢をとって、そうして、虎視眈々として、長浜の町の辻に於ける獲物に覘いをつけていると見れば見られないこともない。
前例によると、こういう待機の姿勢には、危険きわまりなき事変が予想される。