후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
「それは、そうとしましても、あなたはまだ、天子の都を御存じはないでしょう」
「京都ですか」
「京都と限ったわけはございません、帝王の都の風流をあなたは、まだ御存じがないようです、どうです、私と一緒に長安までおいでになりませんか」
「長安とは――」
「唐の都なのです、そこへ、あなたをひとつ御案内をしてみたい、そうして、帝王の都の風流というものが、あなたの反抗心といったようなものを、どんなふうに刺戟するか、それをわたしは拝見したいのです」
「では、連れて行って下さい」
お銀様は、一も二もなくこの唐代の美少年の誘惑に乗ってしまいました。
七十
同じころおい、江戸の築地の異人館のホテルの食堂に、卓を前にして、椅子の上にふんぞり返っているところの神尾主膳を見ました。
床をモザイク式に張った広間の向うの洋風のダムベル式のバルコンを通して、芝浦一帯が見える。それを、わざと背にして神尾主膳は椅子に腰かけて、ふんぞり返っている。大テーブルには洋式の器具調度が連ねてある。本来一卓子に八人乃至十人も会食するようになっているのを、ここでは主膳が食いおわったわけではあるまいが、十人前の椅子のうち八つは空明きになって、その一つに神尾がふんぞり返っていると、それと向い合って、少し下手に、下手といっても床の間があるわけではないが