후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
。お雪ちゃんも、この縁先へ台所仕事を持ち出してやっていることほど、このすばらしい情景をよしとしました。それはそのはずです、ここから眺めてごらんなさい、日本第一の大湖、近江の琵琶の湖の大半が一目なんです。
自然に、その琵琶の湖をめぐるところの山河江村までが眼の下に展開されていようというものですから、誰だってこの縁先を祝福せずにはおられない道理、まして風景を愛することを知るお雪ちゃんのことです、さいぜん摘み取って来た野菜類を洗って、ここへ掬い上げて来て、俎、庖丁、小桶の類までこの縁先に押並べて、そうして琵琶湖の大景を前にしてはお料理方を引受けているところです。
お雪ちゃんが庖丁を使っている手を休めて、まぶしそうに眼を上げて、またうっとりと、なだらかな胆吹尾根から近江の湖面を眺めやった時――壺中の白骨の天地から時あって頭を出して、日本の脊梁であるところの北アルプスの本場をお雪ちゃんは眺めあかしておりました。それからふと、飛騨の高山の相応院の侘住居へ居を移してみると、眼下に高山の市街を見て胸が開いたほど眼界の広きを感じましたが、今ここへ来て見ると、その比較ではありません。