후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
使ってしまったところで、尻を持って来るおそれのないような金だ。
そうかと言って、これがこの女に所有権があるというわけではないから、この女に使用権が附着するということも成り立たない。
そういうようなことを考えているうちに福松は、切餅のような三百両包を三つ、手に取りあげたり、取落してみたりしながら、
「わたしたちの日頃の心がけがいいから、それで白山様がお恵み下さったのよ――御信心のおかげですわ。こうなると、お蘭さんばかり恨んではいられないわねえ。ねえ、宇津木様、どうかして頂戴、この大枚のお金を――わたし、あなたに、すっかりお任せしてしまいますから、煮て召上るなり、焼いて召上るなり……」
「うむ」
「ねえ、あなた、これだけあれば、あなたとわたしと二人で、日本中の名所見物をして歩いても不足はありませんわね」
「ばかなこと」
「加賀の金沢か、越中の富山あたりへ、小ぢんまりした世帯を持てば、一生遊んで暮して行けやしないこと」
「ふーん」
「また、これから白山へ行く途中には、白水谷だの、畜生谷なんて、名前はいやなところですけれども、どんな悪人でも隠れて一生安楽に暮せる里があるって言いますけれど……わたし、それは御免を蒙りたいのよ、いかに暮しよくっても、そんなところで一生を埋めてしまってはまだかわいそうよ……ですからね、宇津木さん、