후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
これは、あんまり二人が仲よく茶を飲んでいるものですから、新鍋が嫉妬を起して沸騰をはじめたというわけではありません。
もう煮え加減が、ちょうど沸騰すべき時刻に達したから沸騰したまでのことで、沸騰すると同時に、鍋の蓋のまわりから熱湯がたぎり落ちかかったのも当然であります。が、その沸騰の泡が火の上に落ちて、そこで烈しいちんぷんかんぷんが起り、灰神楽を立てしめることは、甚だ不体裁でもあり、不衛生でもあり、第一、またその灰神楽に、せっかくの静かな室内と新しい調度を思うままに攪乱せしめた日には、せっかくの新婚当夜のような新しい気分が台無しになるのです――そこは米友が心得たもので、いざ沸騰と見ると、飲みかけた茶碗を下へ置いて、つと猿臂を伸ばして、その蓋をいったん宙に浮かせ、それから横の方へとり除けて、座右の真向のところへ上向きに置いたのです。
それがために空気の圧力も急に加わったものですから、沸騰力も頓に弱められて、危なく灰神楽の乱調子で一切を攪乱せしめることを免れしめました。こういう早業にかけては、けだし米友は天才の一人であります。
さて、鍋蓋を取払って見ると、新鍋の中は栗でした。