후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
で持てるのは、人柄そのものが、村正そのものの名からして起る凄味とは縁が遠い男であるにかかわらず、さしている刀だけが自慢の「村正」であるというところから、あたりが「村正村正」ともてはやしたというに過ぎない。事実、村正を差していると自分から花柳界へ触れ込む男なんぞに、そんな凄いのはないはず。
この男は、勝負事――といっても当事流行の真剣白刃のそれではない、一月から十二月までの花と花とを合わせて遊ぶ優にやさしい勝負事が大好きで、勝った時はいいが、負けてすっからかんになると、ドタン場で自慢の「村正」を投げ出し、さあ、これを抵当に取って置いてくれ、祖先伝来の由緒ある刀だ、位負けがすると祟りのある刀だ、承知の上でこれを引取ってもらいたい――と出るので、普通のものがオゾケをふるう。その「村正」の功力によって、急場を逃れるに妙を得ている。そこで、人が呼んで村正という、至って罪のない村正であります。血を好まない村正、銭を好む村正ですから、たいしたことはないのです。
この村正が、角屋の新座敷へ、今日は多くの雛妓(すなわち舞子)を集めました。
雛妓に、話したいことを話させて、自分がそれを聞いて興に入るという遊び方で、それだけならば、かなりアクが抜けているが、その次が油断がならない。