후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
それが信濃の山、飛騨の谷を引廻されている間は、市民の里では幾つかの罪のない人の夜歩きが保証されたはずなのに、業という出しゃばり者が、いらぬ糸を繰って、これをまた京洛の天地に釣り戻してしまった。悪魔に地歩を与えたことは、与えられた者も、与えた者も共に不幸です。
かくて、甲府城下の躑躅ヶ崎の古屋敷でした時のように、一応刀を抜きはなして、それを頬に押当てて、鬢の毛を切ってみました。
ただし、あの時には、自分一個の天地の隠れ家にいて、秋夜、水の如く、鬢の毛の上に流れ、一行の燈の光も微かながら冴えていたが、今晩は、火鉢の火のほかには光というものと、熱というものが与えられていない。それと、もう一つ、あの時には得物が相当に豊富で、古名刀をはじめ、新作のつわものが鞘を並べて眼前にあって、そのいずれをも、切取り、切試しに任せてあったが、今日は、数日来、身に帯びていた一腰ばっかり。その一腰とても、昨夜、斎藤に向って歎いて言った通りであるから、意にかなうほどの名刀であるとは思われない。それでも、唯一の打物であるそれを取って、腰にさし下ろして、その座を立ち上りました。
やおら立ち上って、これからいずれへ向ってか御出動という間際に、よよと泣く声が座敷の一方から起りました。