후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
覚えの色音を立てて人の機嫌気づまを浮き立たせさえすれば、三度の御飯はいただける。その上一人や二人の身過ぎ世過ぎは何の苦もないと、福松は、いよいよの際の芸が身を助ける強味をも算用に入れているから、世の常の浮気者や、切羽つまった心中者の、身も魂も置きどころのない、ぬけがらの道行と違って、いわば経済的の根拠がある。今まで、山に千年もいたから、これから海で千年の修行をしたい――なんぞと、世間を七分五厘にする余裕さえ持てるようになっている。
宇津木兵馬になると、そうはゆかないのであります――白骨から、飛騨の平湯へ出て、高山まで、旅の遊山で浮つき歩いているのではない、求むる敵がありと思えばこそ――それが、どう聞き間違えたか、南へ外れたものを、北へ向って走り求めているという相違にはなっているが、求むる目的というものがあるにはあって、それに煽られている。無目的と、享楽と、その刹那刹那を楽しんで行こうという女と調子は合わせられない。
ただこういう女に、こういう際に持ちかけられたということに、運命の興味を感じて、これを相手に行路難の修行底といったような、善意に水を引いた興味が伴えばこそで、実は穴馬谷へ落ち込んで、はじめて、たずぬる相手は北国へ落ちたのではないということを確認したまでのことで、越中、加賀の方面には断じて、それら