후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
五十四
福井の宿についたその翌日午後、福松は欣々として宿に帰って来ました。
その時に、宇津木兵馬は旅日記を認めておりましたのですが、そこへ、欣々として帰って来た福松が、にじり寄って、
「ねえ、宇津木さん、ほんとに都合よく事が運びましてよ、わたしの昔御贔屓になった親分さんが、この土地に来ておりましてね、その方のおっしゃるには、福松、よいところへ来た、今この土地は大繁昌で、腕のある芸者のないのに困っているところだ、お前、よいところへ来てくれた、いい看板の明きもあるし、立派な家も持たせてやるからここへ落着きなさい、どんなことがあっても当分はここを放さないよ、とおっしゃる、こちらも渡りに舟だから、万事よろしくお任せ申しますと言いますと、明日からお前の住むお家もちゃあんときめてやる、とその親分さんが言ってくれました。そんなわけでわたしも、思いがけない後ろだてが出来て、この土地で、新参ながら押しも押されもせぬ姐さん株になって、立派に看板があげられるのよ、そうして、あなたを長火鉢の前へちゃあんと坐らせて、よろこばして上げるわ。浮草稼業のものに根がついたほど嬉しいことはない、もう、あなたにも旅の苦労なんかさせないことよ、いいお兄さんで、横のものを縦にもさせないで、遊ばせて置いて上げるわ」