후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
二人は面を見合せて、
「何でごわすな、いったいお調べというは」
「はい、あの十津川筋とやらから、こちらへ悪者が落ちて参りましたそうで、それがため夜中のお調べでございます」
「ああ、天誅組の落人か」
犬の遠吠えもそれでわかった。
この晩、調べに来た役人というのは仰々しいものでありました。いずれも物の具に身を固めた兵士で、十津川から来たものと、紀州家の兵とが一緒になって、竜神村へ逃げ込んだ天誅組の余類を探そうというのであります。
それがために、温泉宿とお客とは大迷惑で、入浴中を引き出されたり寝込みを叩き起されたり――それが引取ってしまうと、大風の吹いたあとのように、胸を撫で卸しながら床について、やがて、犬の吠えるのも静まり返った時分のことであります。室町屋の帳場で帳合をしていたこの家の若い女房――まだ眉を落さないが、よく見れば、それは、二月ほど前に、初瀬河原から藍玉屋の金蔵につれられて逃げたお豊であることは意外のようで、実は意外でも何でもありません。してみれば、ここはいつぞや金蔵が話した通り、その親たちがはじめた温泉宿である。金蔵は今も見えないし、役人の来た時も出て来なかったから、たぶん不在なのでありましょう。