후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
今日はこれおたがいが、後生往生のためというて集まったこの席で、人の物を盗ろうというものは、よくよくお気の毒な性に生れついたものじゃ。盗った品はここへ出しておしまいなさい、今も申す通り、この席のことはこの席限り、盗られた人も許して下さるであろうし、盗った方もたちどころに罪が消えるのじゃ」
こう言って、しーんとした席を見渡す、見渡すのではない、がんりき一人の面だけを、じっと見詰めておられるようにしか思われませんから、さしものがんりきは、なんとなくまぶしくなって、面を上げていられないで俯向いてしまいました。
上人からこう言われて、誰か名乗って出るだろうと、一座はいよいよ静かになっているが、いっこう名乗って出るものもありません。
そのうちにがんりきは、そーっと後ずさりをして人混に紛れて扉の側からこの席を抜け出でようとすると、上人が、
「世話人衆」
と世話人を呼びました。
「へえ」
肩衣袴をつけた世話人が上人の前へ出て頭を下げると、
「今あの扉の外へ出ようとする男、あの男をちょっと呼び止めてこれへつれておいでなさい」
「へえ」
世話人と警衛の者三四名、人を分けてバラバラとがんりきの傍へ寄って来る。