후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
娘といっても、なかにはかなりのお婆さんもあるけれど、概して鬼も十八という年頃に他国へ出入りして、曾て山の娘の間から一人の悪い風聞を伝えたものがないということが、山の娘の一つの誇りでありました。
なんとなれば、これらの娘たちが、もし旅先で、やくざ男の甘言に迷わされて、身を過つようなことがあれば、生涯浮ぶ瀬のない厳しい制裁を受けることになってもいるし、娘たち自身も、その制裁を怖るるよりは、そんな淫なことに身を過つのを慙ずる心の方が強かったからであります。
それと共に、一隊の間には、たとえ離れていても糸を引いておくような連絡が取れていて、一人が危難に遭うべき場合には、たちどころに十人二十人の一隊が集まり得るようにしてあるから、たとえいかなる悪漢でも、その中の一人を犯すことはできないのでした。故に山の娘は、知らぬ他国へも平気で出入りして怖るることがないのであります。それとまた、山の娘の一徳は秘密を厳守する力の優れたことで、彼等の間において約束された秘密は、それは大丈夫が金石の一言と同じほどの信用が置けるのであります。女は秘密の保てないものという定説が、山の娘だけには適用しない、彼等はその仲間うちの秘密を他に洩らすことのないように、得意先の秘密と人の秘密をも洩らすようなことは決してないのです。