후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
「あの形がいいね」
侍たちの間での囁き。
「後ろにあるのは、太秦形の石燈籠、それを背中にして、あの通り三味を構えた形は、女乞食とは見えぬ、天人が抜け出したように見ゆる」
「ははあ、なるほど」
先刻の黒羽二重のは、何かまた一人で感に入って膝を丁と打ちます。
「趣向だな、座敷へ上げないで庭で聞かすところが趣向だわい」
独合点をして納まります。通がってみたい人には往々、なんでもないことを何かであるように、我れと深入りをした解釈を下して納まる人があることであります。
先刻、お玉が座敷へ通されないことを、身分が違う、つまり人交りのできないさげすみの悲しさで、そうした侮りの待遇を受けても、自分もそれで是非ないものと思っており、周囲もまたそれを侮りともさげすみとも思っていないという麻痺した習慣のせいだとばかり思っていた黒羽二重は、ここに至って、そうでない、わざと地下へうつして、蓆の上から聞くことが、この歌の歌い手と、この節の風情に最もよくうつり合うものであるから、それだから、わざと庭へおろして聞かせるように趣向を凝らしたものだと、黒羽二重はこういうように独合点をしてしまったほど、それほど、庭の中へ、燈籠を少し左へ避けて後ろへあしらった、お玉の形がよかったものであります。