일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면

아오조라 문고

山崎は検視の役人に簡単な挨拶をして、ずっと宰領の死骸に近寄って、提灯の火をつきつけて、仔細にその斬口を調べたものです。太股に一箇所と、肩から袈裟がけ、実に冴えた斬口です。

全く人違いで斬られたものに相違ない。違われた本人は気の毒だが、違えて斬った者は、たしかにこれを山崎譲と信じて斬ったのに違いない。

こういうことにかけては、山崎は、ここに出張したお役目の役人よりは、遥かに観察が鋭くなければならないはずです。そこで唯一の証拠人であった馬方を捉えて、その前後の模様について訊問を試みました。

馬子の答うるところを綜合してみると、第一その斬り手は大兵ではなかったこと、むしろ小兵の男で、覆面をしていたこと、斬った後に失策った! というような叫びを残して行ったこと、その声は細い声であったというようなこと、それらのことが、ほんの取留めのない参考になるだけで、なお四辺を提灯の光で隈なく探して見たけれど、証拠になるべきものは塵一つ落してはありません。

その晩、江戸の西の郊外を只走りに走っているのは、宇津木兵馬であります。

兵馬の挙動は尋常ではありません。その髪は乱れているし、その眼は血走っているし、第一、どこまで走るつもりか、その見当さえついていないようです。