후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
お喋り坊主の弁信は、一息にこれだけのことを喋って、杖をついて道庵の屋敷を出かけました。
本所の相生町の老女の屋敷の中から、琵琶の音が洩れ聞えたのはその夕べのことです。
道を通る人は、わざわざ立ち止まってその音に耳を傾けるものもあります。聞き流して通り過ぎる人もあります。屋敷のうちにいる娘たちも、思いがけなくその音を聞いて、珍しがって耳を傾けました。その琵琶の音は、正銘の薩摩琵琶の音でありますけれども、聞く人は、何だかわからないと言っている人が多いようです。
外に立って聞いている人の評判を聞くと、はじめは三味線だろうと言いました。やがて三味線ではない、琴だと言い出すものもありました。琴でもないと打消す者もありました。琴の曲弾きをしているのではないかと附け加えるものもあったけれども、これが琵琶だと断言したものは一人もありません。
「皆さん、御存じでもございましょうが、あれは薩摩の国で流行ります地神盲僧の琵琶のうちの、横琵琶というものでございます。どうして私がそれを知っているかと申しますと、私は平家琵琶を少しばかり心得ているのでございます。御承知の通り琵琶にもいろいろございまして、妙音の琵琶、平家の琵琶、荒神の琵琶、地神盲僧の琵琶……名はいろいろでございましても、源は一つでございます」