후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
奥の院から山脊を走るところの樺木科の多い大見晴らしへの道は、筑波の男体から女体に通う道とよく似ております。月の光も漏らさないほどの密樹を分けて、やはり大見晴らしへ通う人があります。堂守の老人の見たのが僻目ではなく、或る時は、さやけき月の光を白衣に受けて、それが銀のようにかがやき、或る時は、木の下暗に葉影を宿してそれが鱗のようにうつります。道の程、八丁ばかりのところを、よれつもつれつ走って行く人の形が、時とすると白蛇ののたって行くやと疑われます。
高尾の本山から右へ落つる水が妙音の琵琶の滝となって、左へ落つるのが神変の蛇滝となるのであります。琵琶の滝には天人が常住琵琶を弾じ、蛇瀑の上には倶利迦羅の剣を抱いた青銅の蛇が外道降伏の相を表わしている。その青銅の蛇が時あってか、竜と化して天上に遊ぶことがあるそうです。禹門三級の水は高くして、魚が竜と化するということだから、蛇滝の蛇が竜となって天上に遊ぶのは当り前です。けれどもこれは左様なものではありません。人界の竜か、みみずか、行者の着る白衣を着ている机竜之助が、密林の細径を出でて薄原の大見晴らしの真中に立っています。