후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
この二つだけが提灯のまわりで狂います。
「叱、いやな蝶々だこと」
女は気になるから片手で打つ真似をしました。その手をくぐって白いのは後ろへ、黒いのは前へ隠れて、また二つが一緒になって提灯の上へ現われるのは、人をからかっているような仕打ちであります。
猛獣毒蛇も怖ろしいけれども、それは火を見ると逃げます。弱々しい蝶に限って火を見ると、かえってそれを慕い寄るのが怖ろしい。避けるものは身を惜しむことを知っているけれども、寄るものは身を殺すことを惜しみません。火に焦れて来て、身の程を知らぬ望みのために、身を焼かれることを知らないものは、憐れむべくもまた怖ろしいものです。
「叱、あちらへ行っておいで」
この時の蝶は、たしかに戯れているのではなく、噛み合っているのでした。いずれが早く火に触れようかとして、先を争うて噛み合っているのに違いない。
その時、提灯の火がパッと消えました。二つの蝶がその火を消してしまいました。
再び火をつける必要はありますまい。月の光が明るいのに、そこらあたりには大文字草と見える花がいっぱいに咲いております。
「もし」
消えた提灯を持って空しく立っていたお徳は、人を呼びかけました。