후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
微かながら提灯の光は、二人の面差を映し出すに充分でありました。
「おお、其許様は駒井能登守殿ではござりませぬか」
少年は、驚き呆れた音声です。
「宇津木君ではないか」
駒井甚三郎もまた呆れ面です。この少年は宇津木兵馬でありました。駒井甚三郎と宇津木兵馬との会見は、滝の川の西洋火薬製造所以来のことでありました。
二人はまた意外のところで、意外の奇遇を喜びました。兵馬の語るところによれば、兵馬は、ついこの川向うの相生町の老女の家にいて、今夜は同宿の三人のさむらいを尋ねて、このところまで来たということであります。
その三人の同宿というのは、某藩の士分の者であるが、近頃、老女の家に寄寓して、番町の斎藤の道場へ通っておりました。しかるにこの三人が、どうも辻斬がしたくてたまらない様子が見える。近頃しきりに両国橋あたりに辻斬があるとの噂を聞いて、どうも腕が鳴ってたまらないらしい。三人が相談してこの二三日、夜な夜な出歩きをすることが兵馬の眼にもよくわかりました。
兵馬の眼から見れば、彼等はまだまだ辻斬をして歩く腕ではない――別段に、辻斬をして歩く腕というのがあるべきはずのものではないけれど、どうも剣呑に思われてたまらなかった。