후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
「たしかに御前様がおいでになりましたね」
新造が言うと、
「ええ、たしかにおいでになりましてよ」
禿が返事をしました。大隅もまた、
「まあ、どうしたのでしょう」
呆れた上に、歯の根が合わなくなっているようです。取残されているのは按摩さんだけで、それは、きょとんとしてせっかくの話の腰も折られ、療治の手をやめさせられて、ほんとうに手持無沙汰で控えていました。
眼の見えるもの三人は、たしかに入って来た、白羽二重を首に巻いて十徳を着た坊主頭を見たのです。だから、慇懃に手をついて、めいめいの頭まで下げたのに、下げた頭を上げた時分にはその客はいないのです。入って来たのが、いかにも突然であったのに、消えてしまったのが、またあまりに突然です。前の話があって、ゾッとして寒がっているところへ、それですから、惣身に水をかけられたような思いです。
前代の大隅に熱くなって通っていた浅草のある寺院の住職がありました。法体では吉原へ通えないから、大抵は医者のような姿をして通っていました。この寺は裕福な寺であって、この住職は大隅のためにはずいぶん金を使ったものです。大隅は表面上手にもてなしたけれど、内々はずいぶん悪辣な金の絞り方をなしたものと見えます。