후리가나로 읽는 일본 고전
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おおさかまんげきょう
大阪万華鏡
吉行 エイスケ
吉行 エイスケ의 大阪万華鏡(おおさかまんげきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,240자 · 15화면
2
美貌な街であった。
頸に捲きつくようにタクシーが市街を埋めて、私の側を通り過ぎた。高楼の鎧戸がとざされると、サキソフォンが夜の花のようにひらいて、歩きながら白粉を鼻につける夜の女が、細路地の暗の中から、美しい脚をアスファルトの大通りにえがきだした。
私は父の経営している、北浜にある貿易商会を出て、心斎橋から戎橋筋を道頓堀に向ってあるいていた。戎橋河畔の新京阪電車の広告塔のヘッド・ライトが、東道頓堀の雑鬧が奏でる都会の嗄れ声に交錯して花合戦の幕が切っておとされた。
鑑札のない女たちも、新貨幣のおかげで夜の脇腹から彼女の蠱しい横顔を藍色の夜にあらわした。河水に向って明滅する大電気時計が赤色に染められて、水上警察の快速巡航船が、女の小指のような尾を引いて光の纒綴の下を通り過ぎるとき、美人茶屋のグランド・コンサートが聞えてきた。
お茶屋のボンボリの仄白い光の中から、芝居小屋にかかげられた幟の列を俯瞰する。そこから中座の筋むかい、雁治郎飴の銀杏返しに結った娘さんから、一鑵、ゆいわたを締めつけるように買ってきた包のなかから、古典の都市がちらちら介在する。