후리가나로 읽는 일본 고전
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たいへいようまじょう
太平洋魔城
海野 十三
海野 十三의 太平洋魔城(たいへいようまじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,147자 · 187화면
もちろん彼は、ケレンコがとりおさえられたことなど、知るよしもない。
空中の惨事
太刀川時夫は今、はげしい風雨とたたかいながら、方向舵の故障を必死になおしている。手はこごえる。呼吸はくるしい。
「さあ、リーロフ。方向舵のその折れまがったところを、君のもっている斧で切りはなしてくれ」
そういう太刀川の注文も、声では相手に通じないので、手まねで合図をするよりしかたがない。
「斧で切りはなしてくれだって……それより、貴様の方から先にやれよ。ほら、その切れた鋼条を、早くつなげばいいじゃないか」
リーロフは、頤でそれを言った。
太刀川は、それが順序ではなく、そのためによけいな手間をかけなければならないことを知っていたが、ここであらそうべきでないと思ったので、方向舵の切れた鋼条をつなぐことにした。
「はやくやれ。この小僧!」
とリーロフは、かみつくような顔をする。
だが、ペンチをにぎる手は冷えきって、鋼条をちょっとまげるのにも、たいへんだった。両足と左手を力綱の輪にかけてふんばり、右手と口とをつかって、それをやるのである。みるみる歯ぐきからは血がふきだして、方向舵を赤くそめた。