일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,739자 · 23화면

아오조라 문고

――その若い人達を悩ました問題というのは、日本の女を知らずに、未知の国に旅する、どうにも割り切れない未練だったのです。

自分は異境万里の外に死ぬかも知れない、そして同じ皮膚の色をした、日本の女の心も肉体も知らずに――と、こう言った悩みのために、幾人の若い学生が、長い童貞生活を破り、賤しい売女に接近して禁断の果実を味い、出船の間際に、生涯の煩いになった、悪い病気を背負ったという例は、決して少くは無かったのです。

日本人が、日本の女も知らずに、遠い外国へ、帰る当ての無い旅に上る――それは何んというわびしさでしょう。藤波金三郎もまた、この同じ悩みを悩む、一人の青年に過ぎなかったのです。

若くて健康で、人一倍の強烈な情熱を持っているとさえ信じていた藤波金三郎が、明日の出船を控えて、そして日本の女に対する強烈無比な好奇心を抱いて、四畳半の狭い部屋に、三年越しの恋人と枕を並べて寝ることになったのです。

斯う話して居る私は決して木石では無く、聴いていらっしゃる皆様も、恐らく聖人揃いでは無いことでしょう。そしてこの痛々しい経験をして居る藤波金三郎は、俗人中の俗人で、肉慾の権化だと自分で卑下して居るのです。