후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,286자 · 20화면
四
やがてこれは領主金森兵部少輔の勢威が地に落ちた一つの例とも見られるでしょう。
四
話変って真物の出雲守頼門は、腐った半纏を一枚着せられて、夜っぴて山の中を歩き廻りましたが、五千尺の烏帽子岳の中腹を、何処を何う歩いたか、まるっ切り見当もつきません。
悲しいことに山登りの経験を持っていない頼門には、渓川に添って里に下ることも知らず、北斗星を見定めて、その逆の方に辿る智慧もなく、足に任せて、何処ともなく、唯歩きに歩いて居たのです。
何んと日本の広いことか、――時々立留まって出雲守頼門は歎息しました。腹の空いて来るにも閉口しましたが、それよりも深酷なのは山の夜の寒さで、腐った半纏一枚では、容易に凌ぎ切れるものではありません。
歩いては休み、トロトロとして寒くなっては歩き、漸く東の白むのを見た時は、当ての無い山中乍ら、さすがにホッとした心持です。やがて陽が昇ると、四方の空気が温まって、一夜の不眠と疲れに、恐ろしい眠気が襲って来ます。
とある藪蔭、朝陽に温められ乍ら、頼門は幾刻眠ったことでしょう。
「あッ、あれッ」
恐ろしい絶叫に夢は破られました。まさに若い女の声です。