후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,033자 · 22화면
その上美奈子の持つ高度の教養と、その背後に控えた父親の財産の後光が、この令嬢を伝説の姫君のように、神話の妖精のように浮き上らせました。
B興業株式会社の社員達が、社長令嬢美奈子に夢中になったのも、まことに当然のことで、わが笠森仙太郎と丹波丹六は、その選に漏れぬことはいうまでもありません。
いや、端的に申上げると、このコンクールは群小競争者を簡単に振い落して、最後に笠森仙太郎と丹波丹六の一騎打の競争になったことは皆様の想像する通りであります。二人のうち一人は、美奈子嬢をかち獲るとともにB興業株式会社の実権も手に入れるでしょう。そして他の一人は、一敗地に塗れて、致命的な打撃を受けなければなりません。
笠森仙太郎のたのむところは不思議に自分に付いて廻る運の外にありませんが、丹波丹六には、才能と努力とそして男前というものがあります。そしてこの競争は、誰の眼にも、いや笠森仙太郎自身の眼にさえ、丹波丹六の勝利が、殆んど決定的なものに見えたのも無理のないことでした。
少くとも、美奈子の態度は一日毎に丹波丹六に近づき、父親の社長皆川敬吉も、二人の接近するのを奨励するように見えました。