후리가나로 읽는 일본 고전
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きぞくはしはらう
奇賊は支払う
海野 十三
海野 十三의 奇賊は支払う(きぞくはしはらう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,269자 · 15화면
氏は安心したし、夫人は薔薇色の頬を輝かして夫君に抱きついた。
これで繭子夫人誘拐事件はもうすっかり片づいた――ようではあるが、実はまだ少し語るべきことが残っている。
4
疲れ切って自分の事務所に戻った探偵袋猫々だった。
表戸の鍵をおろし、その他あらゆる出入口は厳重に閉め切った上で、彼は素裸となってゆっくりバスの中に身体をつけた。
硝子のように青く色のついた湯の、ぬくもりが、快く彼の全身をもみ、この数日間の疲労を吸い取ってくれる。
「ええと、一番始めはどうだったかな」
彼は湯槽の中に伸び切った自分の身体をいたわりながら、この事件を頭の中で復習し始めた。それは彼のいつもの癖で、事件が終ると必ずこうするのだ。
彼の追憶は、時間の軸の上を満足すべき内容を持って辿って行った。そしてその復習が遂に終りのところまで来たとき、彼は電話の呼鈴の鳴るのを耳にした。
「はあ、もしもし……」
こういうときの用にと、傍のボタンを押しただけで、壁の中から電話器が飛び出して来る仕掛になっていた。
「こちらは苅谷ですがね」さっき別れて来た苅谷氏の声が聞えた、何だか笑いを含んだ声に聞える。