일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶぎょうとにんそうがく

奉行と人相学

菊池 寛

菊池 寛의 奉行と人相学(ぶぎょうとにんそうがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,053자 · 17화면

아오조라 문고

貴殿に、そのお志があれば、天下第一の人相見になれるだろう」

と、左膳は云った。越前は、その善意なおだてを苦笑しながら聞いていた。

が、越前は、聡明な人間であっただけに、板倉重宗が原被両告の訴えを聴くときに、その人物風体から、先入観を与えられることを怖れて、障子を隔てて聴いたように、越前も人相に依って犯人に対する先入観を形づくることを怖れていた。裁判は、あくまで自分の良識に依ることにし、人相はあくまで、参考に止めて置こうと考えていた。が、幸いな事に、良識と人相とは、ある程度一致していた。虫も殺さないような美人の顔の中にも、一点その残忍性をあらわす特徴などを、見つけるようになっていた。

越前の場合は、毎日の裁判で見る多くの犯人を、実例として人相学の研究を積むのであるから、一年も経った頃には、その道で自得するところが多く、よほどの自信を持つようになって居た。

その頃、彼は初めて白洲に引きすえられていた盗賊の木鼠長吉を見たのである。彼は、仲間で木鼠ともむささびとも仇名をとっていた。むささびが、梢から梢へ身を移す如く進退が敏捷であったからである。

調書で見ると白状している罪科は、十数件に余っている。