후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけんし
女剣士
坂口 安吾의 女剣士(おんなけんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,694자 · 74화면
正一郎には珍しい辛抱強さがあった。身体は至って弱々しいが、痛ければ痛いほど我慢強くこらえるような執念があった。自分は肉体が虚弱だから、人と力業をくらべるには、我慢以外に手がないと思い決してもいたのである。我慢とは負けない手である。
したがって、勝つ一手としては、面を打たずに敵のキンタマを突くということを天性的に思い決してもいた。彼は朝之助に剣を習った第一日目から、朝之助のキンタマを狙ったのである。組みしかれればノド笛にかみつく。動脈をかみきる。目玉に指を突ッこみ、キンタマをつぶす。それがオレの剣法だときめこんでいたのだ。朝之助がどのような剣を教えてくれても、要するにオレはオレの目的とする流儀に添うて法神流の術をとりいれるにすぎない。こうきめこんでいたのだ。
ところが朝之助の剣法が本来そういうものであった。熊や犬や猛禽は元々ノド笛や目玉を狙ってくるものだ。危急に際しては人間とても同じことで、剣法もまたこの真相を外れては有り得ない。
朝之助は正一郎が第一日からキンタマやノド笛や目の玉を狙ってくるので、甚だ見どころがあると思った。鳥獣を相手にするのと同じ手ごたえがあり、これに人間のものを加えれば一つの流儀を完成する人物であろうと見たのである。