일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おんなけんし

女剣士

坂口 安吾

坂口 安吾의 女剣士(おんなけんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,694자 · 74화면

아오조라 문고

基礎の訓練に欠けている正一郎は我流の骨法を見破られるとたちまち歌子をワナにかけることが不可能になった。しかし執念に於いてはヒケをとらぬ正一郎であるから、日ごとに新たな工夫をつみ、これに日ごとの鍛錬を加えて彼自身の上達にも見るべきものがあったのである。

正一郎は日中と夜間は学校と私塾で忙しいから、剣の修練は毎朝の日課であった。早朝からはじまるこの三人の猛練習を見て、存八はおどろいた。彼が見てきたこの世の剣術とはすこし様がちがっている。ヤクザのケンカとも違うし、斬り合いとも違う。ヤクザの斬り合いなぞはもっと紋切型で生易しいところがあるが、正一郎の剣法は斬ると見せてキンタマを蹴り、それを外されてお尻を斬られると待ってましたとばかりそのヒマに半廻転して敵の足もとにとびこみ敵が重なって倒れるところを噛みつくような、素人がウナギをつかむ苦心に似た執念深い戦法だった。執念そのものであった。肉体の鍛錬が不足であるから、どれだけの執念がこもっていてもやられるのは正一郎だけであったが、その執念と狙いの生々しさは存八のキモを冷たくさせた。

しかし、毎朝それを眺めているうちに、存八は次第に剣の本質を会得したのである。