후리가나로 읽는 일본 고전
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ようじゅつ
妖術
泉 鏡花
泉 鏡花의 妖術(ようじゅつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,293자 · 21화면
ないに、気にもしないで、来るものは拒まず……去るものは追わずの気構え。上野行、浅草行、五六台も遣過ごして、硝子戸越しに西洋小間ものを覗く人を透かしたり、横町へ曲るものを見送ったり、頻りに謀叛気を起していた。
処へ……
一目その艶なのを見ると、なぜか、気疾に、ずかずかと飛着いて、下りる女とは反対の、車掌台の方から、……早や動出す、鉄の棒をぐいと握って、ひらりと乗ると、澄まして入った。が、何のためにそうしたか、自分でもよくは分らぬ。
そこにぼんやりと立った状を、女に見られまいと思った見栄か、それとも、その女を待合わしてでもいたように四辺の人に見らるるのを憚ったか。……しかし、実はどちらでもなかった、と渠は云う。
乗合いは随分立籠んだが、どこかに、空席は、と思う目が、まず何より前に映ったのは、まだ前側から下りないで、横顔も襟も、すっきりと硝子戸越に透通る、運転手台の婀娜姿。
二
誰も知った通り、この三丁目、中橋などは、通の中でも相の宿で、電車の出入りが余り混雑せぬ。
停まった時、二人三人は他にも降りたのがあったろう。けれども、女に気を取られてそれにはちっとも気がつかぬ。