일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おんなけいず

婦系図

泉 鏡花

泉 鏡花의 婦系図(おんなけいず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,760자 · 343화면

아오조라 문고

玄関。

と見ると、正面に一段高い、式台、片隅の板戸を一枚開けて、後の縁から射す明りに、黒髪だけ際立ったが、向った土間の薄暗さ、衣の色朦朧と、俤白き立姿、夫人は待兼ねた体に見える。

会釈もさせず、口も利かさず、見迎えの莞爾して、

「まあ、遅かったわねえ。ああ御苦労よ。」

ちょいと車夫に声を懸けたが、

「さぞ寝坊していらっしゃるだろうと思ったの。さあ、こちらへ。さあ、」

口早に促されて、急いで上る、主税は明い外から入って、一倍暗い式台に、高足を踏んで、ドンと板戸に打附るのも、菅子は心づかぬまで、いそいそして。

「こちらへ、さあ、ずッとここから、ほほほ、市川菅女、部屋の方へ。」

と直ぐに縁づたいで、はらはらと、素足で捌く裳の音。

七

市川菅女……と耳にはしたが、玄関の片隅切って、縁へ駈込むほどの慌しさ、主税は足早に続く咄嗟で、何の意味か分らなかったが、その縁の中ほどで、はじめて昨日汽車の中で、夫人を女俳優だと、外人に揶揄一番した、ああ、祟だ、と気が付いた。

気が付いて、莞爾とした時、渠の眼は口許に似ず鋭かった。

ちょうどその横が十畳で、客室らしい造だけれども、夫人はもうそこを縁づたいに通越して、次の(菅女部屋)から、