후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
泉 鏡花의 婦系図(おんなけいず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,760자 · 343화면
な心持とに、屈託の腕を拱いて、そこともなく横町から通りへ出て、件の漬物屋の前を通ると、向う側がとある大構の邸の黒板塀で、この間しばらく、三方から縁日の空が取囲んで押揺がすごとく、きらきらと星がきらめいて、それから富坂をかけて小石川の樹立の梢へ暗くなる、ちょっと人足の途絶え処。
東へ、西へ、と置場処の間数を示した標杙が仄白く立って、車は一台も無かった。真黒な溝の縁に、野を焚いた跡の湿ったかと見える破風呂敷を開いて、式のごとき小灯が、夏になってもこればかりは虫も寄るまい、明の果敢さ。三束五束附木を並べたのを前に置いて、手を支いて、縺れ髪の頸清らかに、襟脚白く、女房がお辞儀をした、仰向けになって、踏反って、泣寐入りに寐入ったらしい嬰児が懐に、膝に縋って六歳ばかりの男の子が、指を銜えながら往来をきょろきょろと視める背後に、母親のその背に凭れかかって、四歳ぐらいなのがもう一人。
一陣風が吹くと、姿も店も吹き消されそうで哀な光景。浮世の影絵が鬼の手の機関で、月なき辻へ映るのである。
さりながら、縁日の神仏は、賽銭の降る中ならず、かかる処にこそ、影向して、露にな濡れそ、夜風に堪えよ、と母子の上に袖笠して、遠音に観世ものの囃子の声を打聞かせたまうらんよ。