후리가나로 읽는 일본 고전
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まごしちとずんど
孫七とずんど
山本 周五郎
山本 周五郎의 孫七とずんど(まごしちとずんど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,189자 · 30화면
させ、世間の軽侮の眼をおどろかしてやりたい、「なるほどそうだったか」と感嘆のこえをあげさせてやりたいと思った。そこで考えついたのが嫁をもたせることだった、妻を娶れば人がらも変るであろう、そして子供でも生れたら少しは慾も出るに違いない、これはなんとしても結婚させなくてはならぬと思いきめたのであった。
その日の昏れがたであった、孫七郎はいつものゆったりとした足どりで寸度の住居へやって来た。寸度右衛門は酒井家の番がしら格で、家士も十人いるし馬も三頭もっている、やって来た孫七郎は玄関へはあがらないで、脇のほうから厩の前へまわっていった。そしてそこに繋いである三頭のなかでも、ひときわ逸物と思える背黒の前に立ちどまって、惚れ惚れとわれを忘れたように眺めはじめた。石原家の家士がみつけなかったら、たぶんそのままなん時間でもそうしていたことだろう、「これは柿ノ木どのではございませんか」通りかかった若い家士がびっくりして呼びかけた、「あるじが先刻からお待ち申しておりますが、どうなすったのでございますか」孫七はゆっくりふり返った、そして感に堪えたという顔つきで「良い馬だな」