일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

海野 十三의 宇宙尖兵(うちゅうせんぺい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,974자 · 72화면

아오조라 문고

「ああ、月だ。月世界だ」

魚戸の声だ。

僕はそのとき呀っと息をのんだ。展望窓の上の方から、大きな丸い光る籠がぶらさがっているように見えたが、それこそ月世界であった。ようやく極く一部分が見えているのである。考えていたより何百倍か大きいものであった。月面は青白く輝き、くっきり黒い影でふちをとられた山岳や谿谷が手にとるようにありありと見えた。殊に放射状の深い溝を周囲に走らせている巨大な噴火口のようなものは、非常に恐ろしく見えた。

月世界の外の空間は全く暗黒であったが、その中に無数の星が寒そうな光を放って輝いていた。

僕は背中に氷がはり始めたような寒さを覚えた。そしてまた、僕たちの乗っているロケットが縹渺たる大宇宙の中にぽつんと浮んでいる心細さに胸を衝かれた。なるほど、こんな光景を永い間眺めていたら、誰でも頭が変になるであろう。僕は初めの意気込みにも似ず、この上展望室に立っていられなくなり、大急ぎでそこを出た。そして階段づたいにあたふたと記者倶楽部へ逃げもどってきた。

そのとき室内には、居る筈と思ったベラン氏の姿もなく、誰もいなかった。僕は長椅子のうえに身を投げ出した。