후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,085자 · 48화면
また、大洋漁業の標本室にはマッコーの腹から出たヤシの実があったが、戦争中、海兵の靴が片方だけ、腹から出たこともあったという。油断のできないクジラである。
マッコーは群をなして泳いでいるが、時々一匹だけ泳いでいるのがある。これを「はなれマッコー」といって、マッコー鯨の大物はこれに限るそうだ。
マッコーの群は常に強力な牡クジラに誘導されている。年老いて精力衰えると、若く血気な牡クジラが老いたるクジラを追放して王者となる。追放された老鯨が「はなれマッコー」となるわけで、最も年老いた鯨だから時に五十尺にも及び、マッコーの大物はこれに限るということだ。同じような習性は、猿にもあるようだ。あるいは群棲する哺乳類、否、動物の多くがそうなのかも知れない。人間だって、ツイ千年前ぐらいまではそうだったし、今でもそんな群棲状態をつづけているバカバカしいグループが日本のマーケットなどにいるのかも知れないね。
同じ三陸の漁場でも、塩竈や石巻やその他の漁町村とちがって、鮎川は湾全体が整然として、湾をとりまく工場や民家も、けっして特別に新式でも大規模でもないが、小ヂンマリとそれぞれの設備をもって明るく整頓している。