후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごしたん
安吾史譚
坂口 安吾의 安吾史譚(あんごしたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,002자 · 27화면
「これにてカイシャク致せ」
と渡す。それを受け取った喜三郎がサヤを払うと、百姓どもは、
「ゴメン、ゴメン」
と云ってフトンのまわりへ集って、
「先だってより仰せの儀は家財を売り払っても調達いたします」
と言いだした。そこでカイシャクの喜三郎が涙ながらに刀をサヤにおさめると共に、それでは仰せの儀承知の旨一札だすように、とその場で連名の一札をとった。
こうして五百五十両の用金を差しださせ、江戸へ帰って丈助の三百三十九両を払ってやり、あとは岡野の費用に当てさせ、夢酔は旅費をださせただけで、一文も取らなかった。
もっとも幕府へ無断で大阪へ行ったのが知れて禁足を命じられたから、禁足中ちょうだいできない月給分月に一両二分四人扶持ずつ岡野に出させた。
世間の人が百両ぐらいお礼をとれと云ったが、彼はどういうわけだか一文も取らなかった。岡野はお礼に木綿一反持ってきた。
彼のお金モウケその他の着想は万事かくの如く個性的で工夫に富んでいた。しかし収支つぐのわなかった。ただ彼自身は我がまま一パイに自分の人生をたのしんだ。風の中のゴミのような人生に生命の火を全的にうちこんでいたのである。