일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いえ

家

島崎 藤村

島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면

아오조라 문고

そして、黙って了った。

正太もあまり口数を利かないで、何となく不満な、焦々した、とはいえ若々しい眼付をしながら、周囲を眺め廻した。

古い床の間の壁には、先祖の書いた物が幅広な軸に成って掛っている。それは竹翁と言って、橋本の薬を創めた先祖で、毎年の忌日には必ず好物の栗飯を供え祭るほど大切な人に思われている。その竹翁の精神が、何時までも書いた筆に遺って、こうして子孫に臨んでいるかのようにも見える。

この室内の空気は若い正太に何の興味をも起させなかった。彼の眼には、すべてが窮屈で、陰気で、物憂いほど単調であった。彼は親の側に静止していられないという風で、母が注いで出した茶を飲んで、やがてまたぷいと部屋を出て行って了った。

達雄は嘆息して、

「三吉さん、お前さんの着いた日から私は聞いてみたい聞いてみたいと思って、まだ言わずにいることが有るんですが……お前さんが持っているその時計ですね……」

「これですか」と三吉は兵児帯の間から銀側時計を取出して、それを大きな卓の上に置いた。

「極く古い時計でサ、裏にこんな彫のしてある――」

「実はその時計のことで……」と達雄は言淀んで、「正太を東京へ修業に出しました時に、私が特に注意して、金時計を一つくれてやったんです――まあ、そういう物でも持たしてやれば、普通の書生とも見られまいかと