후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면
「どんなにお前を呼んだか知れやしない……いくら呼んだって、返事もしない」
こうお雪が起きて来て言った。
暗い、噎せるような煙は煤けた台所の壁から高い草屋根の裏を這って、炉辺の方へ遠慮なく侵入して行った。家の内は一時この煙で充たされた。未だ三吉は寝床の上に死んだように成っていた。
「最早、起きて下さい」
とお雪が呼起した。三吉は眠がって、いくら寝ても寝足りないという風である。勤務の時間が近づいたと聞いて、彼は蒲団を引剥がすように妻に言付けた。
「宜う御座んすか。真実に剥がしますよ――」
お雪は笑った。
漸く正気に返った三吉は、急いで出掛ける仕度をした。その日、彼は学校の方に居て、下婢が持って来た電報を受取った。差出人は東京の実で、直に金を送れとしてある。しかも田舎教師の三吉としてはすくなからぬ高である。前触も何もなく突然こういうものを手にしたということは、三吉を驚かした。
兄弟とは言いながら、殆んど命令的に金の無心をして寄した電報の意味を考えつつ三吉は家へ帰った。委しいことの分らないだけ、東京の家の方が気遣わしくもある。とにかく、兄の方で、よくよく困った場合ででもなければ、こんな請求の仕方も為まいと想像された。