후리가나로 읽는 일본 고전
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かんちゅうたいがくき
寒中滞岳記
野中 至
野中 至의 寒中滞岳記(かんちゅうたいがくき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,295자 · 16화면
を得んや、最早寒風に抵抗して呼吸するの力なく、特に浮腫せる胸部を剛力の背に圧迫せし故、呼吸ますます苦しく、空を攫みて煩悶するに至れり、今は刻一刻、気力次第に弱わり、両眼自ら見えずなりたれば我今これまでと思いて、自ら眼を閉じなばあるいはこれ限なるべし、力の続かんまではと心励まし、歯がみをなし、一生懸命吹雪に向いて見張りしため、両眼殆んど凍傷に罹りたるか、色朱の如く、また足は氷雪の上を引摺りしため、全く凍傷に罹る等実に散々の体に打ち悩まされ、ここに気力全く尽き果てて、終に何時となく、人事不省に陥りたり、かくの如き際に、普通起るべき感情は、予も強ち世捨人ならねば、大は世界及び国家の事より、小は一家及び我が子の事までもむらむらと思い起さざるにはあらねども、男子の本領として屑よく放棄したり。
既に夜半過ぎなりしかと覚えし頃、漸く人心地に立ち還りぬ、聞けば予が苦しさの余りに、仙台萩の殿様が御膳を恋しく思いしよりも、なお待ち焦れし八合目の石室の炉辺に舁き据えられ、一行は種々の手段を施こし、夜を徹して予が病躯を暖ためつつある真最中なりしなり、さて予は我に還るや、俄かにまた呼吸の逼迫、凍傷の難み、眼球の激痛等を覚えたり、勿論いまだ眼を開く