후리가나로 읽는 일본 고전
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てらだせんせいのついおく
寺田先生の追憶
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 寺田先生の追憶(てらだせんせいのついおく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,152자 · 26화면
乗組員は全部焼死して、黒焦げの機械の残骸が畑の中で発見されたのであった。その重大事件には早速査問会が開かれて、先生もその一員に加えられたのである。問題は以上の材料、即ち爆破の場所と時刻、それに器械の残骸と、これだけの資料から爆発の原因を究明して今後の対策をはかるというのである。この恐ろしい難問を、先生は真面目に引き受けて来られたのである。
冬の初めの或る日、水素の仕事も大分進捗していた頃のことである。先生は珍らしく少し興奮されたらしい顔付で、実験室へはいって来られた。そしてY君と私とに以上の目的を話して、一応今までの水素の仕事を中止して、飛行船爆破の原因探究に必要な実験をするように命ぜられた。もっとも水素の取り扱いには馴れていたし、火花による点火装置なども揃っていたので、仕事にはすぐ取りかかることが出来た。
この飛行船爆破の原因を調べた話は、前に「球皮事件」という題で書いたことがあるので略するが、先生の科学者としての頭と眼、芸術家としての勘、愛国の至情などが渾然として一体となり、このどうにも手のつけようのない難問を数カ月のうちに美事に解決されたのであった。