일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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てらだとらひこのついそう

寺田寅彦の追想

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 寺田寅彦の追想(てらだとらひこのついそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,683자 · 40화면

아오조라 문고

事の起りは、十一月の或る日、海軍のSSという軟式航空船が、霞浦の上空で爆破墜落して燃えてしまったことから始まる。原因は勿論不明、搭乗員は全部死んでしまった。海軍では早速査問会を開いて、その原因探究に当ることになり、海軍の技術者と大学の偉い先生方とを委員に任命した。先生もそのうちの一人に選ばれた。

こういう委員会というものは、大抵の場合は、よろしくやって「不可抗力」ということにしてお茶を濁すのが礼儀なのである。それを先生は大真面目に引き受けて『球皮事件』に書いたような恐るべき洞察力を働かせて、無電の発信によるスパークに危険性があるという推論を下された。そしてそれを査問会の答申として提出されたのである。「海軍の連中が焼け落ちた航空船の機械やら、ロープやらを一所懸命に調べて、弁の紐があるとか無いとか言って騒いでいるが、そんなことで真の原因がわかるものではない。むしろ水素の点火は最小限度どれくらいまでのスパークで可能かを決めて、それからその限度のスパークが何によって起り得るかを決めなければならない」ということを話しておられた。そしてこの事件の解決は、その方法で為しとげられたのであった。