일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうせつのないようろん

小説の内容論

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 小説の内容論(しょうせつのないようろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,097자 · 8화면

아오조라 문고

これを私はかりに、現化(インカーネーション)と名づけたい。暗示的内容が具体的内容として現われると前に云ったのは、即ちこの現化の謂である。

芸術品の本質的な価値は、この現化の多少によって定まる。(云う意味が、象徴主義の芸術を主張するのでないことは、行き方に於てはその反対でさえもある場合があることは、現化の意義によって分ると思う。)この現化されたるものこそ、作品の熱であり力であり気魄であり魂である。そしてこの現化の領域を拡げることが、芸術家としての第一義的の努力であらねばならぬ。

かかる努力を刺戟するものは、作品の具体的内容である。芸術上の現化(インカーネーション)は、表現の技巧と啓示的内容とより来るものではあるけれども、技巧論は単なる描写をのみ対象としがちであり、暗示的内容論は単に作者の眼をのみ対象としがちである。表現の技巧と作の暗示的内容とが切り離される所には、現化は決して起り得ない。深い意味に於ける具体的内容が問題となる時、初めて、作の魂たる現化が問題のうちに完全に取り入れられる。

以上で私の論旨は尽きる。忙中忽卒に筆を走らせたものであり、また出来るだけ簡略にとつとめたものであるから、文意の明瞭さを欠いではしないかを恐れるけれども、好意ある読者には分って貰えることと思う。