후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しょうしょうしげもとのはは
少将滋幹の母
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 少将滋幹の母(しょうしょうしげもとのはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 83,234자 · 160화면
を逸するようになって行ったので、乳人が案じるのも無理はなかった。父は乳人に諫められると、その時は素直に詫びるのであるが、その日のうちに直ぐもう正体もなく酔いしれると云う有様で、詩を吟じたり、泣き喚いたりするくらいはまだしも、夜中にふら/\と何処かへ出て行って、二三日も帰って来ないことがしば/\だったので、
「何処へおいでになったのでしょう」
と、乳人や女房たちが額を鳩めて相談しながら溜息をついたり、それとなく人を出して捜索させたりしていることも珍しくなかった。滋幹もそんな時には、子供は子供なりに胸を痛めたものであったが、二三日すると、夕方にひとりでひょっこり帰って来たこともあり、誰も気が付かぬうちに、部屋に戻って臥ていたこともあり、人に見付けられて連れて来られたこともあった。一度などは、都を離れた遠い野末に行き倒れていたのを捜し出されたとやらで、戻った時の姿を見ると、髪は乱れ、衣は破れ、手足は泥にまみれて、乞食坊主のようになっていた。乳人は呆れて、
「まあ」
と云ったきり、涙をぽろ/\零しているばかりであったが、父も極まり悪そうに下を向いて何も云わず、こそ/\と部屋へ逃げ込んで、夜着に顔を埋めてしまった。