후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうねん
少年
芥川 竜之介의 少年(しょうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,225자 · 31화면
保吉は金属の熱する匂に一層好奇心を刺戟されながら、じっとその何かへ目を注いだ。何か、――まだそこに映ったものは風景か人物かも判然しない。ただわずかに見分けられるのははかない石鹸玉に似た色彩である。いや、色彩の似たばかりではない。この白壁に映っているのはそれ自身大きい石鹸玉である。夢のようにどこからか漂って来た薄明りの中の石鹸玉である。
「あのぼんやりしているのはレンズのピントを合せさえすれば――この前にあるレンズですな。――直に御覧の通りはっきりなります。」
主人はもう一度及び腰になった。と同時に石鹸玉は見る見る一枚の風景画に変った。もっとも日本の風景画ではない。水路の両側に家々の聳えたどこか西洋の風景画である。時刻はもう日の暮に近い頃であろう。三日月は右手の家々の空にかすかに光りを放っている。その三日月も、家々も、家々の窓の薔薇の花も、ひっそりと湛えた水の上へ鮮かに影を落している。人影は勿論、見渡したところ鴎一羽浮んでいない。水はただ突当りの橋の下へまっ直に一すじつづいている。
「イタリヤのベニスの風景でございます。」
三十年後の保吉にヴェネチアの魅力を教えたのはダンヌンチオの小説である。