후리가나로 읽는 일본 고전
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やまぶきのはな
山吹の花
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 山吹の花(やまぶきのはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,727자 · 22화면
そこに網を張り、または釣りを垂れる。
鱒捕りの技術者として、丸沼ホテルに一人の若者がいた。たいてい雨合羽をまとい、魚籠をさげて、朝食後出かけてゆき、八丁滝の急坂を登り、菅沼尻から小舟で山の家まで漕いでゆく。それから雑用をしたり、鱒を捕ったりして、夕刻、同じ道筋を帰ってくる。それが殆んど日課だった。
鱒はたくさんは捕れなかった。けれども、ホテルで充分の接待をしなければならない賓客がある場合など、名物の魚を欠かしたくないので、それが不足するとマネージャーは困った。そして若者に、何とかならないかと小言交りに言うのだった。若者は泰然と答えた。
「思うようになりませんよ。ことに、あのキャンプ村が出来てからは、どうも……。」
山の家のそばには、キャンプ場が出来ると共に、貸ボートが数隻並んだ。元気のいい青年たちがそのボートを乗り廻して、鱒網を破損することが多いばかりか、時によるとわざわざ網を引き揚げて、鱒を取ったりすることがあるらしい。それを若者は平気で見遁していた。そしてやはり平然と、毎日のように山の家まで往復して、獲物が多かろうと少なかろうと、網を張ってるのだった。