후리가나로 읽는 일본 고전
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ぎゅうじん
山月記・李陵 他九篇
中島 敦의 山月記・李陵 他九篇(ぎゅうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,608자 · 84화면
教室は一棟三室、その中の一室は職員室にあててある。此処は初等課だけだから三年までである。門をはいるや否や、色の浅黒い(といっても、カロリン諸島は東へ行くにつれて色の黒さが薄らいでくるように思われる)子供らが争って前に出て来ては、オハヨウゴザイマスと叮嚀に頭を下げる。
教員は校長に訓導一人と島民の教員補一人。但し、一人の訓導とは女で、しかも校長の奥さんである。
校長は授業を見られたくない様子だ。殊に己が妻の授業を。私もまた、それを強要して、心理的な機微を観察しようとするほど、意地が悪くはない。ただ、校長から、此処の島民児童の特徴や、永年の公学校教育の経験談でも聴くにとどめようと思った。ところが、私は、何を聞かねばならなかったか? 徹頭徹尾、私が先ほど会って来た・あの警部補の悪口ばかりを聞かされたのである。
此処ばかりには限らない。離島で、巡査派出所と公学校と両方のある島では、必ず両者の軋轢がある。そういう島では、巡査と公学校長(校長ばかりで下に訓導のいない学校が甚だ多いので)と、島中でこの二人だけが日本人であり、且つ官吏であるので、自然勢力争いが起るのである。