후리가나로 읽는 일본 고전
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やまもとゆうぞうしのきょうち
山本有三氏の境地
宮本 百合子
宮本 百合子의 山本有三氏の境地(やまもとゆうぞうしのきょうち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,155자 · 32화면
を見物して、心機一転した。允子は「丘を越えて」の母親の生きかたの不甲斐なさに刺戟され「女は年をとると子供の外に何もないのがいけないのじゃないでしょうか」「母親は丘を越えて養老院へはいることじゃなくて、もっと大事な丘を越えなくちゃいけない」「女には二つの出産がある。肉体的の出産ともう一つの出産が。肉体的の出産によって女は母になる。そしてもう一つの出産によって母親は人間になるのだ。」允子はそれによって「子は社会に生れ、母は社会に生きるのだ」ということに思い至る。そして、長い苦しみの中から初めて光を認め、また元の仕事をやって行く決心をする。「波」「風」等に比べて、遙かに意慾的なこの作品は、或る労働者の赤坊をとりあげてやった女医である允子が快く早朝のラジオ体操の掛声をきくところで終っているのである。
私は、この作者の生活意識をこの作品までに高め、力あるものとした当時の若い時代の圧力というものを、実に意義ふかく感じとらずにはいられない。作者山本有三は、彼の精神をまどろましては置かない社会の刺戟と摩擦とに鼓舞されて、従来日本のこの種の小説が人情悲劇のクライマックスとしておいた限界を突破した。