후리가나로 읽는 일본 고전
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やまもとゆうぞうしのきょうち
山本有三氏の境地
宮本 百合子
宮本 百合子의 山本有三氏の境地(やまもとゆうぞうしのきょうち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,155자 · 32화면
山本有三氏と読者との結びつきは、どこか只面白い小説という以上のものに対する暗黙の契約の上に立っているように見えるのである。そして、このことは、今日の社会に於ける一社会人としての山本氏に対する信用をも醸し出しているのである。
この間、志賀暁子のことがあった時、山本氏が文筆の上で示した態度は一般の記憶にまだ新しいことであるが、ああいう場合に限らず、山本有三氏は、他の多くの作者たちに比べると昔から、社会的な行動の多い人である。
作品を書くことは、一つの極めて現実的な社会的実践であるが、そのほか、作品以前の問題として、社会関係の間に処して作者が行動する、その行動において、山本氏は現代社会の不合理の或る面に抗議的に行動して来ているのである。例えば、一九二二年に楠山正雄氏とシュニツレル選集を編輯してその印税の全部を敗戦国の老文豪に送ったことも、単に山本氏が独文出身だからというだけの内面の動機ではないであろう。戯曲家としての氏が、自作の上演に当って劇場側の態度がわるい場合、勝手に改作したり、無断上演したりした場合、法律的手段によっても作者としての正当な権利を主張して来ている例は今日迄一再に止まらない。