일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまもとゆうぞうしのきょうち

山本有三氏の境地

宮本 百合子

宮本 百合子의 山本有三氏の境地(やまもとゆうぞうしのきょうち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,155자 · 32화면

아오조라 문고

最後に一九三一年迄の年譜が附されている。極めて簡単に記されている年譜ではあるが、作家山本有三を理解する上には大切な役割を示している。

本名勇造、山本有三は一八八七年、明治二十年に、栃木町に生れた。父は宇都宮の藩士であったが、維新後裁判所の書記を勤め、勇造が生れた時分は小さな呉服商を営んでいた。生れつき弱い赤坊であったことが書かれているが、兄妹について一筆も触れられていないところを見ると一人息子であったのだろうか。体の弱い勇造は高等小学校を卒業するとすぐ浅草の方の呉服屋へ奉公にやられた。奉公がいやでたまらず、本を読むことが好きな上体もそう丈夫でない小僧の生活が、どんな苦しいものであるか。変りものの、役に立たない小僧として扱われ苦痛から翌年逃げ出して家にかえり、学校へ入りたいと云ったところ、父親は、学問なんぞさせると生意気になると云って許さず、家業の手伝いをさせられた。

当時の士族あがりの父親たち一般のものの考えかたと比較して、これは珍しい。何故なら、その頃の士族たちは、自分に息子でもあれば何とか一つ学校でも出して当時流行の官員様に仕上げ、明治の社会に位階勲等の片端でも貰うことに果敢ない幻を描いているのが通例であった。