후리가나로 읽는 일본 고전
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やまつばき
山椿
山本 周五郎
山本 周五郎의 山椿(やまつばき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,911자 · 32화면
「いまにやられるよ、いまにね、気をつけなくちゃあいけない、蛇は冬眠しているだけだよ」
然しその翌年の正月、栗原は主馬を脇のほうへ誘って、つくづくと、顔を眺めながら嘆息した。
「こんなことも、有るんだね、こんなことも、――いったいどうやって敲き直したんだ」
「信じただけだよ」主馬は微笑した、「信じられるくらい人間を力づけるものはないからね、彼は自分で立ち直ったんだよ」
「ほんものらしいね、冑をぬぐ、人は使いようだということを認めるよ」
主馬の家の椿がまた咲いた。二月十日のことだった。早く下城して来た主馬は、「あとで丸屋が物を届けて来るから受取って置くように」こうみちに云い残して、着替えもそこそこにまた出ていった。――表には榎本良三郎が待っていた。彼は二年まえとはだいぶ違ってみえる、躯の肉付が緊ってきたし、顔は日に灼けて健康な艶と張がある、眼はどこか沈鬱な光りを帯びているが、濁りは殆んど消えたようだ。――彼は主馬の少し後ろについて歩いていた、そして武家町を出はずれて、太田川の橋を渡るとすぐ、なにか気づいたという風にはっとそこへ立停った。
「ゆく先は宗泰寺でございますか」